荒木肛門科(旧荒木産婦人科肛門科) 大阪府堺市堺区
肛門外科・肛門内科・外科・消化器内科・腹部超音波検査・大腸内視鏡検査

健康保険取扱い TEL:072-223-7959
肛門周囲膿瘍、痔瘻、痔核のことなら荒木肛門科。

大腸内視鏡検査・上部消化管内視鏡検査

当院は肛門科ですが、血便などで来られた患者様には、大腸内視鏡検査が必要となる患者様が一定数おられます。
患者様に安心して内視鏡検査を受けていただけるよう内視鏡システムを更新しました。
近隣の総合病院や消化器専門クリニックと同等の機械を使用していますので安心して当院で内視鏡を受けてください。

 

 

当院の内視鏡検査装置

OLYMPUS社 EVIS LUCERA ELITE CV-290、CLV-290を使用しています。

ハイビジョン画質で、NBI(Narrow Band Imaging:狭帯域光観察)観察のできる現代の消化管内視鏡検査の水準を満たす機械です。

大腸内視鏡時は、空気送気でなく、CO2(炭酸ガス)送気装置UCRを使用していますので、苦痛や挿入困難の改善に役立っています。
大腸内視鏡・上部内視鏡検査共に、患者様の希望により、麻酔(鎮静剤ドルミカム)を用いた検査を行なっております。特に大腸内視鏡は挿入時に時間がかかったり、一定の苦痛はありますので鎮静剤の使用をお勧めします。(その場合は自動車やバイク、自転車を運転して来院しないでください)
 
オリンパス社監修「おなかの健康ドットコム」

大腸内視鏡検査

内視鏡スコープは硬度可変装置のある標準径CF-H290I(普段はこちらを使います)とCF-240AI(予備用)、細経のPCF-PQ260I(小柄な人用)があります。体型に応じて使い分けます。CF-H290Iも、PCF-PQ260Iも、受動湾曲と高伝達挿入部というオリンパス独自の挿入を容易にするための技術を搭載したスコープです。
先端アタッチメント(キャップ)の使用は賛否両論がありますが、少しでも挿入を容易にするため、透明キャップの先端アタッチメントを使っています。これらの装置などにより、現在当院では盲腸到達率90%以上のスクリーニング全大腸内視鏡の質の最低基準は維持しております。

当院ではご自宅で下剤(マグコロール)を飲んでいただいていますので、遠方の方は当院での検査は困難です。
全大腸内視鏡検査は前々日夜から下剤(ピコスルファート)内服、前日昼からの食事制限(検査食エニマクリンCS)、前日夜の下剤(ピコスルファート)、当日朝の下剤(マグコロール)を飲んでから、来院していただきます。
検査用のガウンとパンツに着替えていただき、検査をします。
腸管の動きを抑える薬(ブスコパンなど)の注射をして、点滴をとり、モニターをつけます。点滴から鎮静剤(麻酔)の薬を入れて、検査開始です。
検査終了後は、麻酔が完全に醒めるまで、ベッド(リカバリールーム)で休憩してから帰宅していただきます。
帰宅前には、画面を見ていただき検査結果を患者様に説明し、内視鏡所見用紙と写真をプリントして患者様にお渡ししています。
なお、当院ではEMRなど通電してポリープを切除することは、術後合併症の対応ができないことからしておりません。できるのは生検とcold snare polypectomy(通電しないで小さなポリープを切除)までです。EMRが必要な大きなポリープが見つかれば病院に紹介で改めて切除になりますのでご了承ください。
必ず1回の内視鏡でEMRも終わらせたい方は他院で受けていただいた方がいいです。

上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)

上部のスコープは経口用のGIF-XQ240です。NBI(Narrow Band Imaging)観察もできます。
経口内視鏡でも鎮静剤を使えば、楽に受けられますし、しっかり観察できます。
食道、胃、十二指腸を観察します。必要に応じて生検や、ピロリ菌検査(ピロリテック)も同時に行います。

前日の夜8時以降は絶食です。水分は就寝前まで構いません。
検査着に着替えていただき、気泡を抑える薬(ジメチコン)を飲んでいただき、胃腸の動きを抑える薬(ブスコパンなど)の注射をして、のどのスプレー麻酔をして、モニターをつけて、検査開始です。麻酔をする方は点滴をとり、そこから麻酔薬を投与します。
麻酔なしの方は終了後は速やかに帰宅することも、しばらくリカバリールームで休憩していただくことも可能です。麻酔をした方は麻酔が完全に醒めるまでベッド(リカバリールーム)で休んでいただきます。
帰宅前には、画面を見ていただき検査結果を患者様に説明し、内視鏡検査用紙と写真をプリントして患者様にお渡ししています(堺市胃がん検診の方は次回来院の結果返し時です)。
なお、大腸内視鏡と胃カメラの同日検査は当院では行なっておりません。経鼻用スコープはありませんので、経鼻内視鏡ご希望の方は他院でお受けください。

ヘリコバクターピロリ菌検査

前院長(荒木産婦人科肛門科)時代から引き続き、ヘリコバクターピロリ菌検査もやっています。
初回検査でも、除菌治療をしたものの除菌後効果判定をしないままになっている方も検査できます。試薬や容器を切らしていることもあるので、電話予約してから来ていただけるとありがたいです。

内視鏡を使わない方法。
1.尿素呼気試験(絶食で来てください)
2.便中ヘリコバクターピロリ抗原(検便検査です)
3.血中ヘリコバクターピロリ抗体(血液検査です。除菌後効果判定には使えません)
内視鏡を使う方法。
1.内視鏡の「胃炎の京都分類」に基づくピロリ現感染所見(発見のきっかけになり以下の検査をします)
2.迅速ウレアーゼテスト(ピロリテック)
3.鏡検(顕微鏡で見る)
4.培養検査(抗生剤の感受性も調べます)